みなさん、こんにちは。
私は、
仕事で子供に勉強を教えていますが
父兄の方からこんな質問を受けます。
「先生、受験まで
あまり時間が無いのですが
なんとかうちの子供の成績を
伸ばす方法はないでしょうか?」
そんな時、私は心の中で
「そんな物は無い!」
と叫ぶのですが
それでは仕事にならないので
子供の現在の状況や志望校などを聞いて
簡単な勉強法のアドバイスをします。
でも、
そういう質問をしてくる家の子供は
大抵勉強が苦手です。
世の中の子供に
「勉強が好きか嫌いか」の質問をすれば
私の経験では
8割方の子供が勉強が嫌いだと答えます。
勉強が好きな子供は
学校の成績が良いことが多いですが
興味深いことに勉強が嫌いな子供の中にも
学校の成績の良い子供が
ある一定数存在します。
それでは、勉強が嫌いなのに
成績が伸びていく子供と
成績が伸びない子供
の違いは何でしょうか?
今日は
成績が伸びる子供と
伸びない子供の違い
について記事を書きます。
1.成績が伸びる子供は宿題が出来る
当たり前の事かもしれませんが
成績のよい子供は
宿題をしっかりやってきます。
勉強というのは、理解しただけでは
決して出来るようにはなりません。
理解した上で、
問題が出来るように練習をして
初めてテストで良い点が
取れるようになるのです。
この練習に当たる部分が宿題なのです。
勉強の出来ない子供の典型は
先生が最初に問題の解き方を説明すると
まるで、手品のショーでも
見ているかのように納得して
自分が問題を解いたような
気になってしまいます。
そして、
その後に練習が必要なことを
忘れてしまうのです。
成績が伸びる子供は
宿題をちゃんとやってきます。
たとえ、答えがわからなくても
出来る範囲でしっかりやってきます。
一番驚いたのは
解き方がわからなかったので
答えを見て回答を丸暗記
してくる子供もいました。
そういう子供は
間違いなく成績が伸びています。
2.成績が伸びる子供は親が協力的
宿題に関係してくる話ですが
勉強が嫌いな子供は
初めほとんど出された
宿題をやってきません。
理由は、
「学校の宿題が忙しかった」
「部活が大変だった」
最悪なのは
「友達と遊びに行っていた」
と言う物まであります。
私は、理由の如何に関わらず
子供が宿題をやってこなかった時は
親に報告することにしています。
基本的に宿題は
家で行う物なので
親の管理下で実行されるべきです。
この時、
親が協力的か
それとも非協力的かによって
子供の成績の伸びに
大きな違いがでます。
成績が伸びない子供の親は
基本的に
子供の勉強に対して無関心で
勉強のことは
塾や学校の先生に任せっきりです。
冒頭にも書きましたが
「成績を伸ばす方法」
を尋ねてくる親は
大抵、子供に対して無関心です。
成績が伸びる子供の親は
子供の宿題をしっかり管理しています。
もし、宿題をやっていなかった場合
しっかりと子供を叱ります。
また、何か質問をする時は
先に自分達で
何かしらのアクションをした後に
改善を求めてくることが多いです。
宿題の管理は
親の仕事だと私は思います。
3.成績の伸びる子は紙の上で問題を考える。
何故かはわかりませんが
成績の伸びない子供の特徴として
計算があまり得意で無いのに
暗算で答えを出そうとします。
理科や数学では、計算問題が必須です。
計算ミスをふさぐために
計算は紙の上で丁寧に行うべきです。
しかし、
彼らは紙の上で
計算をするのが嫌いなようです。
また、私は関数を教える時に
問題を解く時は公式とグラフを必ず
ノートに書き出すように教えています。
図形の問題の時は概念図を
書き出すように教えています。
成績が伸びる子供は
言われ通り忠実に
最初に公式や概念図を
ノートや答案用紙に書いてから
問題を解きます。
こうすることで解法が絞られ
落ち着いて問題を解くことが
出来るようになるのです。
しかし、成績が伸びない子供は
公式や概念図を書き出すのが
面倒くさいようで
その作業を省略します。
そして、ほぼ間違いなく
途中でミスをして答えを間違えます。
成績が伸びる伸びないというのは
子供の能力だけではなく
素直さにも関わってくる
のかもしれません。
今日は、
成績の伸びる子供と
伸びない子供の違い
について簡単に書きました。
確かに、
勉強をするのは子供自身ですが
子供をサポートする親の意識というのは
成績を伸ばす上でとても大切です。
みなさんも
お子さんの成績を伸ばすために
是非、
子供の勉強に協力してあげて下さい。